かがみに丸く屈んだ(こごんだ)ような姿をしていることから、”こごみ”と呼ばれていますこごみ。(最初見たときは衝撃的でしたが、、)。
こごみの特徴は、そのぷりっとした食感。
丸まった葉の部分を食べますが、コリコリシャクシャクとしていて、ほんのり粘り気もあって、その食感に病みつきになります青々とした色とくるくるとした見た目が愛らしい。
そんな食感の秘密は、雪解け水。雪が深い地域では、雪解けとともにすぐに芽を出し、瞬く間にぐんぐん成長するため、柔らかくてみずみずしい食感となるようです。
甘めの胡麻和えが定番ですが、くるみ和えやからし酢醤油和えにして副菜に、オリーブオイルで炒めてパスタのトッピングにしても美味しい優れものです。
しかしなんと言っても嬉しい特徴は、アク抜きの必要がないこと。
さっと湯がくだけで一品になってしまうこごみは、忙しい食卓の味方です。
さらに嬉しいことに、こごみは群生しているため、ひとつ見つけてしまえば、その周りに視界を広げた瞬間、あ、あんなところにも、と次々見つかり、収穫にも時間がかかりません。
また、日の当たる土手や川岸など、住宅街からも近くひらけている場所で見つかるので、初心者でも探しに行きやすいお手頃な山菜です。
地面からちょこっとだけ顔を出した子たちを見つけると、2〜3日後にはちょうど食べごろになるほど生命力に溢れたこごみ。
旬の時期は、あらかじめ見つけておいたこごみたちが、食べごろの時に採りに行けるか、誰かに全部採られていないか、日々ちょっとしたスリルとワクワクを胸に過ごせるのも楽しいところです。
見つけやすさ度
★★★★☆
湿り気のある草地や土手、川辺、林床など、比較的日が当たる場所を好みます。
見分けやすさ度
★★★☆☆
似たようなシダ植物が沢山ありますが、こごみは茎の窪みにスーッと濃い緑色の線が通っています。
下処理の手間
★☆☆☆☆
茎についているひらひらした葉(翼葉)を指でしごいて取り除きます。アクがないので、天ぷらや炒め物の場合は生で、そのほかの場合は軽く塩水で茹でる程度で食べられます。
味のクセ
★☆☆☆☆☆
味のクセは全くなく、少し粘り気のある歯応えが特徴的です。
初心者へのハードルの低さ
★★★★★★★★★★
時期
4月〜5月
秋田での呼ばれ方
こごみ
栄養価
不溶性食物繊維・βカロテン・ビタミンKを豊富に含みます。