春は山菜、夏は釣りで秋田の自然を満喫している私が秋に目指すのは何と言っても「天然きのこ」です。山の中で目
当てのきのこを見つけた時の喜び、栽培物では感じられない深い香りはたまりません。とは言えまだまだきのこの知
識が少ない私はいつも北秋田市のマタギさんに教えを乞い、マタギさんの山に入って勉強させてもらっています。
今回もマタギさんに連れられて、紅葉真っ只中の山へ朝からはいってきました。
きのこ探しは山菜と比べてとても難しいです。
山菜であれば毎年どこに生えるか想像がつきますが、きのこの場合は環境の変化や気温に左右され、いつも同じ場所にあるとは限りません。
まして、天然舞茸など人気の高いきのこは誰もそのありかを教えてくれません。自分で見つけるしかないのです。
果たして今回は見つかるかな?
マタギさんの後をひたすら頑張ってついていきました。2時間ほど山を歩きました。
きのこは雷で割れて倒れた木などに生えてくることが多く、倒木を見つければそこへ行き周囲を確認します。
天候、特に湿気によって生育スピードが変化するので、昨日あったけど、今日はないなんてことも多々あるようで。
今日は見つからないかなとあきらめかけた頃、見つけました!
真っ白なきのこが倒木にびっしり付いています。
これはブナかのかと呼ばれるキノコで、木から採るだけでも切り口から濃厚な香りが漂ってきます。
たくさん採れたぶなかのかを早速、山のお昼ご飯にしました。
今日のメニューはぶなかのかの中華丼です。
肉厚で深い香りを持つぶなかのかは油で炒めてもしっかりと食感が残り、中華料理にぴったりです。
塩胡椒でさっと炒めて、中華スープの餡を絡ませれば出来上がり!
メスティンで炊いた新米秋田こまちの上に乗せれば、山ご飯とは思えないほどの美味しさです!
黄色や赤に染まる山の中で新鮮な食材で作る山ご飯。
心身ともに癒されました。