普段の忙しない日常から少し離れて一息つく。
そんな私のお勧めスポットは秋田市にあります。
1日の始まり、頭と体をすっきり覚ましてくれるのは、岩見三内(秋田市)の岨谷峡。
切り立った岩肌と勇ましく生える樹木に囲まれた渓谷である。
岨谷峡という名前には「険しい」、「土を被った石山」などの意味がある。
その名の通り自然の力を感じさせるゴツゴツとした岩が点在している。
渓谷の中央には透き通るほど透明な川が流れ、川に沿って遊歩道が整備されている。
渓谷を流れる水の音を聞きながら小一時間くらい散歩できる。
途中に東家とベンチがあるので、水筒や本なんかを持っていくのもおすすめ。
秋田の自然にやってきたら森や林にも見どころがたくさん。
取材にきた9月頃は、まだ青い山葡萄があたり一面にツルからぶら下がっている。
その奥には、りんごくらいに大きくなったアケビ。遊歩道の奥の方では、老夫婦がミズのコブを取りに来ている。
秋の果物シーズンに向けて、森の中でも少しずと実りの準備が進んでいる
自然の中のお散歩は右から左、上から下と見るところがたくさんあって少しも退屈しない。
伏伸の滝岨谷峡から車で少し進んだところにあるのは伏伸の滝。
近くの山々から流れ出たたっぷりの雪解け水が流れ落ちる迫力のある滝。
幻想的に揺らめく木々が滝を囲んでいて、その間からエメラルドグリーンに輝く川が流れている。
夏の暑い時期には、子供たちが滝壺に飛び込んだり、川で泳いだり、ちょっとした人気スポットになる。
涼しくなった季節は、周辺の散策がおすすめ。
川に沿ってしばらく遊歩道が続き、途中には木陰の東家もある。
秋になるとあたり一面の木々が紅葉して、渓谷全体が黄色と赤色に包まれる。
自然の中で歩き回ったらだんだんお腹が空いてくる。
私の一押しは農家レストランのランチセット。
秋田市雄和にある、「農家レストランゆう菜家」では、農家のお母さんが育てた野菜をふんだんに使った贅沢な料理を頂ける。
いつも頼むのは「母ちゃんおまかせセット」。
自家製のモロヘイヤを練り込んだ麺に、炊き込みご飯、お漬物、天ぷら、和物、甘味など、採れたて野菜を使った美味しいメニューです。
季節によって使う食材が変わるため、何度来ても楽しめます。
丁寧に真心込めて作られたことが伝わるお料理で、美味しく心地よくお腹が満たされる。